とりとめも

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【買ってよかったスピーカー】IK Multimedia iloud micro monitorを買ったので、使用感とかFostex PM0.4との比較とか【小さいけど凄い子】

買いました。IK Multimedia iloud micro monitorです。
というわけで今回は感想を書く回です。

はじめに

iloudの記事ですが、まずは先代のスピーカーについて。
私は長年FostexのPM0.4nを使用していました。

(↑これは現行のマイナーチェンジモデル)

このスピーカーに大きな不満はなかったのですが、ちょっとした理由があったり、気分転換がしたかったりもしたので、このたびiloud micro monitorに手を出すことにしたのでした。

今回は使ってみての感想や、PM0.4との比較をつらつら書いていきます。

iloud micro monitorって?

まずは製品仕様。
ですが、細かな仕様は製品ページを見ればわかりますし、定番商品のため巷に情報があふれています。

iLoud Micro Monitor - IK Multimedia | Hookup, Inc.
(詳しくはこちらの製品ページ)

ここではよく語られる特徴だけ書いておきます。

  • 小さいけれど低音がしっかり鳴る
  • 価格帯のわりにクリアな音質
  • 軽量で持ち運びしやすい

コスパが良く、音量を出しづらい宅録環境などで便利な子、というのが事前の印象でした。

そんなスピーカーのiloud micro monitor、果たして実際のところどうだったのか。
というわけで本題です。

購入の動機

私が今回スピーカーを買い換えた動機について書いておきます。
レビューや比較を行うにあたり、何を目的にこの製品を買ったのかという軸は重要だと思うので。

PM0.4の課題

前述の通り、先代のPM0.4に大きな不満があるわけではありませんでした。
ただ、強いて言えば以下2点について改善したいと考えていました。

  • 低音がもわっとする
  • 少し大きい(卓上モニタースピーカーとしては標準的ですが)

課題1:低音がもわっとする

1点目は音質面です。決して悪い音ではなく、価格を考えれば十分良く鳴ってくれるスピーカーではあるのですが、低音については輪郭がぼやける印象がありました。
その点で、iloudはサイズのわりにめっちゃ低音出る!という話を耳にしていたのでずっと気になっていました。
とはいえ、低音の件はずっと感じていたものの、さほどクリティカルな問題でもなかったため、それだけでは買い替えの動機とはなっていませんでした。

課題2:少し大きい

2点目が、今回の購入の動機に直結しています。
というのも、最近モニターも買い換えたいと考えており、ウルトラワイドモニターを導入したり、デュアルディスプレイ化したりといったことを目論んでいました。
その際にネックとなるのが、スピーカースタンドに置かれたPM0.4です。

スピーカースタンドにはクラシックプロのものを使用しており、PM0.4とあわせると結構な高さ・幅になってしまいます。卓上スピーカーとしては標準サイズだとは思いますが。

もともとデスクをすっきりさせたい欲も高まっていたので、これを機にiloud micro monitorを導入しようと思ったのでした。

ちなみに、音質だけを考えると、iloud MTMもかなり有力な候補でした。

こちらはキャリブレーション機能もあるということでかなり興味がありました。
ただ、サイズはPM0.4と同等だったので、今回の目的には合わないということで除外しました。

感想・PM0.4との比較

とても良いです。

・・・だけだと記事が終わってしまうので、先ほど挙げた三つの特徴に沿って、「実際のところどうだったか」「PM0.4と比べてどうだったか」を述べていきます。

小さいけれど低音がしっかり鳴る

その通りです。
まず、このスピーカー、改めて見てもめっちゃ小さいです。
私のデスクにはLogicoolの定番小型スピーカーZ120BWも設置しているのですが、iloud micro monitorはZ120BWの2倍程度の大きさしかありませんでした。

そのため「本当に低音出るのか?」と思ってしまうのですが、Z120BWを基準に考えると結構びっくりするくらいに鳴ります。

そして、PM0.4と比較しても、低音部分のクリアさは増したと思います。
もちろんサイズや性能面での限界はありますが、当初の課題だった「低音がもわっとする」についてだいぶ改善されたように思います。

価格帯のわりにクリアな音質

これもその通りです。
リスニング用途の音では決してないと思いますが、味付けなく、各楽器の音が分離して聴こえてくれます。

PM0.4と比較しても、音の分離という点では勝っているのではないでしょうか。
価格的にも、(2023年11月現在)PM0.4cが3.5万円、iloud micro monistorが5万円前後のため、ある種価格なりという見方はできるかもしれませんが。

ただし、サイズ面での限界はあるため、音量を上げたときの迫力や量感はPM0.4に軍配が上がると思います。
とくに、PM0.4の低音に課題を感じていたのは先の通りですが、一方で低音が塊となって出てくる感覚はPM0.4のほうが強く、リスニング用途として心地よいのはこちらかもしれません。

しかし、あまり大きな音を出せないような環境を前提としたとき、iloud micro monitorは小さな音でも綺麗に鳴ってくれるので、日本の住宅事情を踏まえるとiloud micro monitorのほうが活躍するという方も多いと思います。

軽量で持ち運びしやすい

先に述べた通り、本当に小さなスピーカーです。
持ち運びに苦慮することはないと思います。

また、このスピーカーは角度調節用のスタンドや、デスクによる音の反射を補正するDESKTOPスイッチがあるため、スピーカースタンド不要でも運用しやすいのが大きなメリットでした。

とにかく取り回しが良く、すっきりしたデスク環境を構築するうえでは、最良の選択のひとつと言えると思います。

終わりに

iloud micro monitorを買ったので、いろいろ感想書いたりする記事でした。
まとめると、買ってよかったスピーカーです。

もちろん、スピーカーの購入目的によっては合致しない製品かもしれません。
たとえば今回の私のようにPM0.4クラスのスピーカーからの買い替えとなると、音質面でのグレードアップと言えるかは微妙なラインです。
総合的な音質では個人的にはグレードアップだと思うのですが、価格帯・性能的には近い位置にある製品なので、音質目的だけで買い替えるならばもう1段階上(それこそiloud MTMとか)のラインでなければ得られる効用が低いかもしれません。

ただ、ここまで書いてきたように、価格やサイズを考慮したときのパフォーマンスは非常に優秀なスピーカーです。
自身の現在の環境と、何を改善・強化したいのかという目的を踏まえ、スピーカー選択の参考になれば幸いです。

あと、先代のスピーカーであるPM0.4ですが、総合的には不満なくむしろ気に入ってたスピーカーなんですよね。

特に黄色い見た目が可愛いので、別の用途で何か活躍させてあげたいところです。

そんなわけで今回は以上です。